おとぎ話のようにロバの旅路を追うことによって現代社会を引いた視点で描く。
ロバによる人類の宗教的な叙事詩の再現？
点滅する光と円、回転のモチーフ。マイブリッジの馬やゾートロープなどの参照？脳の画像処理。
感情が読めないし黒目でかいし瞬きのシャッターきらないロバの顔が主人公的に映されるので、ベイブみたいにロバがどう思うかというよりはロバの周りの状況がストレートに提示される。一方で2001年宇宙の旅じゃないけど人智を超えた世界の認識みたいなものを視覚効果を用いて表し、自然や生に対する哲学的な問いを人類に投げかける。
ラストは牛の群れが人に感じてきて、ロバがキリスト的な、牛の中で牛に似た形をした宗教的な象徴としても見えてくる。
