別れる決心のグローチョのレビュー・感想・評価

パク・チャヌク監督ならではの過激な描写は控えめというかほぼ無く、心理描写でじっくり見せていく展開。思わせ振りというか、多くを語りすぎないので、劇中でもはっきり明示していないのか、自分が理解できていないだけなのか、判然としない部分もあるが、2人の関係に引き込まれていく。主演2人の演技によるところも大きいと思う。ラストシーンがとても印象的で、終わってから2人の物語が染み込んでくるような余韻を感じた。改めて見返して、読み解きたくなる作品。