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逆転のトライアングルのnoborushのネタバレレビュー・内容・結末

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

Triangle of Sadness 2022年作品
5.5/10
リューベン・オストルンド監督脚本
ハリス・ディキンソンズ チャールビ・ディーン
ウディ・ハレルソン
カンヌ国際映画祭2022年75回パルム・ドール。
高級ヨットクルーズに招待されたファッションモデルのカップル、カールとヤヤはカリブ海で海賊に襲われ、他の生き残ったセレブと共に無人島に漂着。中年の清掃作業員の女性がグループのリーダー的存在になり、
立場が逆転する。
「ザ・スクエア 思いやりの聖域」のリューベン・オストルンド作品。
最初にカップルの女性の方がモデルやインフルエンサーとして稼いでいる
にもかかわらず、毎回男の方がディナーのお金を払うということに、
男の方が意を決して発言するシーン。
男女平等といいながら、金銭という肝心なところで、旧来の性的役割を
持ちだしていいとこ取りする女のゲスさを示す最高のシーンだった。
この調子であれば本作は傑作になっていた...。
そのあと自分たち以外は金持ちの豪華客船クルーズが舞台になる。
金持ちは死の商人とか、オルガリヒとか下品な人物ばかり。
彼らがィナー・パーティを楽しむはずが、海が荒れ、多量の
ゲロと下痢便まみれになるというのは、観ていて楽しいのだけれど
裕福層に対する鬱憤晴らしというだけなので、幼稚。
その後漂流してトイレ掃除係がヒエラルキーの頂点に立つというのは
「流されて…」みたいな漂流ものの立場逆転をいまさらやっているわけで
新しくもなんともない。
最近のカンヌ国際映画祭はこの程度でパルム・ドール。
昨年と同様がっかり。
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