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逆転のトライアングルのギルドのレビュー・感想・評価

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)
2.2
【有名人と金持ちを嘲笑う皮肉屋】
■あらすじ
場所は高級レストラン。「ありがとう。ごちそうさま」と、恋人のヤヤ(チャールビ・ディーン) に言われ、憮然とするカール(ハリス・ディキンソン)。2人ともファッションモデルだが、ヤヤは超売れっ子でカールの何倍も稼いでいる。
毎度男が払うのが当然という態度のヤヤにカールが疑問を呈すると、激しい言い争いになってしまう。「男女の役割にとらわれるべきじゃない」とカールは必死で彼女に気持ちを伝えようとするが、難しい。インフルエンサーとしても人気者のヤヤは、豪華客船クルーズの旅に招待され、カールがお供することに。乗客は桁外れの金持ちばかりで、最初に2人に話しかけてきたのは、ロシアの新興財閥“オリガルヒ”の男とその妻だ。
有機肥料でひと財産築いたと語る男は、「私はクソの帝王」と笑う。船には、ヤヤに写真を撮ってもらっただけで、「お礼にロレックスを買ってやる」という「会社を売却して腐るほど金がある」男もいる。上品で優しそうな英国人老夫婦は、武器製造会社を家族経営していた。国連に地雷を禁止されて売り上げが落ちた時も、「夫婦愛で乗り切った」と胸を張る。そんな現代の超絶セレブをもてなすのは、客室乗務員の白人スタッフたち。旅の終わりに振舞われる高額チップを夢見ながら、乗客のどんな希望でも必ず叶えるプロフェッショナルだ。そして、船の下層階では、料理や清掃を担当する有色人種の裏方スタッフたちが働いている。 ある夜、船長がお客様をおもてなしするキャプテンズ・ディナーが開催される。アルコール依存症の船長(ウディ・ハレルソン) が、朝から晩まで船長室で飲んだくれていたために、延び延びになっていたイベントだ。キャビアにウニにトリュフと、高級食材をこれでもかとぶち込んだ料理がサーブされる中、船は嵐へと突入。船酔いに苦しむ客が続出し、船内は地獄絵図へ。泥酔した船長は指揮を放棄し、通りかかった海賊に手榴弾を投げられ、遂に船は難破してしまう。 数時間後、ヤヤとカール、客室乗務員のポーラ、そして数人の大富豪たちは無人島に流れ着く。海岸には救命ボートも漂着、中には清掃係のアビゲイル(ドリー・デ・レオン) が乗っていた。彼らはボート内の水とスナック菓子で空腹をしのぐが、すぐになくなってしまうのは目に見えている。すると、アビゲイルが海に潜りタコを捕獲! サバイバルのスキルなど一切ない大富豪とインフルエンサーが見守る中、アビゲイルは火をおこし、タコをさばいて調理する。 革命が起きたのは、アビゲイルが料理を分配する時だった。「ここでは私がキャプテン」という彼女の宣言を、認めなければお代わりはもらえない。全員を支配下に置いたアビゲイルは、“ 女王”として君臨していくが―。

■みどころ
インフルエンサー、お金持ちと有名人を乗せた船で事故りまくって乗務員の清掃係が牛耳るというなろう系みたいな作品。

この映画では3パートに分かれていて、
ファッションブランド・利己心・男女平等…奢り奢られなど様々なテーマを皮肉る1章
豪華客船クルーズで乗務員やお金持ちの行く末を追った2章
嵐によって無人島サバイバルを強いられる3章
で展開されていく。

パルム・ドール受賞した作品ですが率直に言って面白くなかったです。
この映画は金持ち・インフルエンサーに対する皮肉ったり、ニヒリズムで「今を楽しもうぜb」という映画であるがその大半が「お前の母ちゃんでーべそ!バーカバーカ!」レベルのもので金持ち・インフルエンサーを絶対悪として矮小化しているのが気になりました。

RRRみたいにアクションや画力に寄せるために金持ちを悪者扱いにするならともかく、本作はただただ下劣でバレンシアガとH&Mを皮肉るところから始まりデートで男が女に奢るのなんなん?とか「セレブと付き合うのが目的よ」な一方向での悪口ばかりの皮肉屋なのが微妙でした。
2章/3章と進むにつれて豪遊する傲慢な金持ち像への成敗が進行していくものの、嫌いな教師の写真を落書きでキモくする…な小学生レベルの幼稚な事しかやらないゲロと下痢まみれの映画でなんか下品なだけの映画でした。
途中でファニー・ゲームOPのもろパクリみたいな演出をしてくるわ、極限下のサバイバルでは金持ちも貧乏も立場が形成する、資本主義では金が物を言う…な予想通りすぎる展開しかしてこないので下品さしか残らないつまらない映画でした。

それを言っても評価しても皮肉られてるような作りなのも相まって好きになれませんでした。
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