常に行動を共にしている2人の仲の良さを同級生にからかわれてからというもの、他人の目が気になってしまうレオは、さりげなくレミから遠ざかろうとします。
少しずつ、少しずつレミから距離を置き始めるレオ。
そんなレオの行動が理解できずに、不安のあまりなおさらつきまとい、ちょっとストーカーチックになってしまうレミ。
多感な時期に友人関係がこじれると、繊細な子ほどそれを気に病んで、悩み苦しむことって、わりとありがち。
人と人との関係って、ほど良い距離が必要なんじゃないかな。
あまりに密着し過ぎれば、息が詰まってしまう。
つかず離れずがちょうど良いけれど、両方が同じ考えじゃなければ、その関係はバランスが崩れて、上手くいかなくなってしまう。
咲き乱れるお花畑で振り返ってカメラを見据えるレオの、山ひとつ乗り越えたようなキリッとした表情のラストシーンが、強く印象に残ります。
この先ネタバレしてます。
隠さず正直に話したレオの勇気ある行動も、それを受け入れて、レオの気持ちに寄り添うことのできるレミの母も、本当に素晴らしい!