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聖地には蜘蛛が巣を張るのKotaのレビュー・感想・評価

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)
3.4
“人は避けたいものと出会ってしまう。”

イラン第二の都市マシュハドで、16人もの娼婦を浄化と称して殺害した実在の事件をベースに鬼才アリ・アッバシ監督が映画化。911がテレビに流れていることから2001年が舞台。殺人鬼を追う女性ジャーナリストが自らを囮に犯人に接触する…。

聖地を浄化するという大義名分により肯定されていく殺人と、犯人家族の異常っぷりにより、単純な殺人鬼とそれを追うジャーナリストという構成に留まらず、価値観の一致の恐さを問いかけてくる一作。その為、殺しのシーンは割りかし描写キツめ。

イランが舞台の映画はアスガー・ファルハディ監督の作品ぐらいしか観たことないけど、これは製作のデンマーク映画という括りになるのね。
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