聖地に集まる娼婦たち。まるで蜘蛛の巣のように張り巡らされたネオンの灯りの中で彼女達を待ち構える蜘蛛。連続殺人鬼スパイダー・キラー。
快楽を求める男を罰するんじゃなくて、貧しさから生活の為に娼婦に身を落とすしかなく、心を鈍化させる為、薬に手を出す女性達を手にかけるなんて。
弱者にしか手が出せない最低の人間。
それやのに、信仰によって彼が英雄視されるなんてあってはならないと思う。
これがフィクションで良かったと、心の何処かで安心してた俺がいる。
けど、ラストに「マシュハドの事件に着想を得た」との一文が出た事によって、一気に血の気が引いた…
スパイダー・キラーを英雄視した者達は未だのうのうと生きてるってことやろ?
確かに考えさせられる映画やけど、俺は高評価にする程面白いとは思えなかった。
それでも、この映画が誰かの心と行動を良い方向に導くきっかけになってくれ!と願わずにいられない。
そして、アマプラよ。ラストの一文がオススメのサムネと被って見えへんのは調整しろよ。エンドロールの最後までチャチャ入れんと観させてくれ!