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ザ・クリーナー 消された殺人のSSDDのレビュー・感想・評価

3.5
■概要
元警官の男は特殊な清掃、死体が関わる掃除を専門に営む会社を経営していた。
ある日、殺人現場の依頼を請け、依頼者が不在だがしっかりと現場の手順を踏んだ状態だったため疑問を持たずに清掃を行うが…。

■感想(ネタバレなし)
冒頭のサミュエル・L・ジャクソンの語りから特殊な清掃業についての描写が入り、死は金になるという話から引き込まれる。

至ってシンプルなサスペンスの展開を見せる作品なのだが、若干展開のテンポが悪いことやなんとなしに豪華キャストのせいで色々連想させられてしまう。

かなり王道的なストーリーなのだが、主人公の生活感や様式美などが面白く、地味ながらも引き込まれる作品でした。










■感想(ネタバレあり)
・やたらと説得してくるエド・ハリス
明らかに怪しいのだが、汚職はしていないというのことで動機が見破りにくく、歳が離れた男がまさか間男とは思いもよらないため心理トリックとしては優秀。
結局真犯人かつ主人公はめたいんかい。

・クリーナーだがクリーンじゃない主人公
汚職ばっちりしてるは、妻を殺害した相手はきっちり刑務所で葬ってるでまったくクリーンじゃない主人公。
急に正義感を出してきたようにも見えたが、結局は死人に口なしで帳簿は消滅できたし、元相棒も亡き者になったので何も問題なくなっていた。
娘はどう思ってるのか、明らかに色々と思うところあるはずだと思うが、最後はナレーションしている。
しかも自宅の清掃してるのが主人公じゃないのかい!っていうのも含めてラストシーンはすごい違和感。

・総評
捻りもあるし、そもそも様式美にこだわる男が特殊清掃員という仕事内容も見せる作りのため割と楽しめた。
ただ結局勧善懲悪ではないラストが低評価の理由なのだろう。
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