あらすじ:帰る家が、HOMEかHOUSEか。貴方にはこの違いがわかるかしら?
憧れの彼を事故から助けただけなのに、彼の家族は私を婚約者と勘違い!彼は昏睡状態だし、どうしよう!?…というお話。
サンドラ・ブロックとビル・プルマンがくっつくまでのヤキモキを楽しむラブコメ。
ジョン・タートルトーブ監督作品らしく、主題が薄っぺら(でもお気楽だから嫌いじゃない)なんだけど、今回は現実味のある内面描写も。一つは孤独に苛まれる主人公、もう一つはフラレた同士で芽生える友情。
「人生は予測不能」という主題(というかただの事実)や、「あなたが寝てる間に」というタイトルコール(これもただの事実)から現実に還元できる教訓はゼロだけど、良き人たちが良い行動をとってハッピーエンドを迎えるので、後味は良し。大雑把で能天気なキャラハン家や、キュートな主役二人に癒やされた。
こういう90年代ファンタジーで育った俺は、結婚はロマンチックなゴールなんだー!と信じこんだ。結果、実家を出て15年以上HOUSEに帰る日々を過ごしたので、主人公の苦悩を一部理解できる。