まさかの全編モノローグ。
サメに食べられたい女性の戯言を延々と聞かされるだけの約100分でした。でも、不思議と観ていられました。
どこからそんな自信が湧いてくるのか、主人公は自己肯定感の塊で、自分 is BESTだとしか思っていない風のモノローグをひたすらに展開させていきます。常時自己肯定感が低空飛行な私に、少しばかり分けて欲しい程の自己肯定具合でした。
サメに食べられたいという欲求を語りながらも、ちょいちょい出てくる別の煩悩に、お前何がしたいねんと思っていたところ、そういう目的だったのねという予想もしなかったラストにたどり着いて、一瞬理解が追いつきませんでした。
12章目が始まった直後のモノローグは、何言ってんだコイツとしか思えない内容で・・・と書きかけて気づいたんですが、最初からずっと何言ってんだコイツ発言しかしていませんでした。
ひたすらモノローグなので、文字量は多いし、こちらの字幕を読むペースなんて気にしていない速度で文字情報が通り過ぎていきます。きっとブツ切りで鑑賞すれば、何の弊害もなく読める程度の速度なのだと思いますが、流石に100分淡々とモノローグを読み続ける映画は初めてだったので疲れました。ちなみにサメは一切出ませんので、サメ映画を観たい気分の時にはチョイスしない方がいいかも？な作品です。
