ちろる

なごやの喫茶店のちろるのレビュー・感想・評価

なごやの喫茶店(2014年製作の映画)
3.3
昔、遠い昔の記憶、真夏の日差しが眩しい名古屋の町で、何度も角を曲がってあったその喫茶店。
優しい店主が笑いかけてくれて、夏に来るたびに、きれいな水時計をくれたあの喫茶店。

あの時何故、祖母は怒っていたのだろう
店主が子どもの話をした時、なんで母は寂しそうな顔になったのだろう

いくつもの浮遊した疑問符を拾い集めて、ひとつ出た結論。
それは私にとっての大きな出来事でもあった。

たどり着いた喫茶店は、昔とは少し違う匂いがした。
店主もまたあのおじいさんではなかった。

遠い記憶をもっと、早く呼び戻していたら何か変わっていたのだろうか?

あの美味しいかき氷は、誰のものでもない、私とお母さんの、ほろ苦い愛の味。

もう大丈夫。そう言えるときが来たらまた、私の大切な家族を連れて行こう。
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