面白かった。まぁだいたい何見ても面白いんだけど。
言ってしまえば話に奥行きは全くない、ライトノベルみたいな感じだ。それでも話は面白かった。冒頭のシーンを追いかける形で話は始まっていく。脳の活性化で100%自分の脳を使いこなすことが出来るという薬を手にした主人公が今までの堕落した作家生活から一転、爆発的に成功して金を儲けていく様子を描く。流れるような難しい単語の羅列は聞いていて気持ちがいい、映画ならではだ。用意された世界だからこそ映画の中の天才は生きていける。全てうまく言いくるめるシーンにも憧れを抱いた。まぁ無理だけど。
薬を飲んでいる時の演出が面白かった。いかに薬によって脳が活発に働いているかという想像ができる。色の彩度の使い分けは見事。
しかしながら、何故そうなると思ってしまうシーンがないわけではなかった、声を大にするほど不自然ではないが。
この手の話の終わり方にしては珍しい終わり方だったと思う。そこは評価したい。
一番好きなシーンはついに薬を見つけるも落っことしちゃうところ。
