けべん

リミットレスのけべんのレビュー・感想・評価

リミットレス(2011年製作の映画)
5.0
いつもバカな役回りをしてるクーパーができるヤツを演じる珍しい作品。圧倒的爽快感と逆転とも言えるサクセスストーリーが好きなポイント。

冴えない人間が脳の活動をフルに引き出せる魔法の薬を飲むとどうなるか?どうするか?という至ってシンプルかつファンタジーな話。
この話の好きなところは、なんと言っても“冴えない人間”が最終的に“劇的に成功する”と言う点。この点のみの説明だと初代スパイダーマンと同じと言えるが、違いは薬という簡素なトリガーで元々の個体の特性には影響していないところ(個体に特殊な能力が追加されたとかではない)。結局のところ、できる・できないというのはその人の脳の使い方や行動であって個性に依るところではないと解釈している。これは良い意味として拡大解釈すれば、人は考え方と行動次第でいつでも未来を創り変えることができるということ。時として自信をなくしてしまったり、将来が不安になったりした時に精神安定剤のような感覚で観てる。

同じ理由(①爽快②非現実感)として、①が“ラスベガスをぶっつぶせ”、②が”タイム“をランクインさせている。ただし、爽快さについては“ラスベガスをぶっつぶせ”の方が圧倒的に好きなので、①②の総合点でBEST10入りしている。

鑑賞回数は50回以上。スッキリしたいという時に頭を空っぽにして観ることができるので重宝している作品。依存とかはあるけど、薬一つで一時的に超秀才になれる。ってすごくない?
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この作品を観ていて気になったこと.そもそも薬を飲むと能力を100%にできる、というものだが、過去の体験や個人の能力が明かされておらず、どの能力が開花された結果なのかが不明瞭だった.

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男のロマンである、自分の能力を薬で上げる事ができたら?という作品。

薬を飲み続ける副作用が表現されている点が面白い。

この薬はあくまでも個人の能力を100%に引っ張り上げるというもの。
そうなると、その人に潜在的でも素質や素養がないと難しいはず。法律書を過去に読んだことがある小説家が、お金を増やしたいという点で投資が得意になるだろうか?久しぶりに見て、この違和感が抜けなかった。

また、本件は見方を変えると、薬物との付き合い方の話題でもあると感じた。1つの、しかも薬や外部要因に依存している怖さを物語っている。

あと、個人的にはオチはイマイチ、基本こうはならない。