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コラテラル・ダメージのvilljobbaのレビュー・感想・評価

コラテラル・ダメージ(2001年製作の映画)
3.6
妻子をテロで失ったシュワちゃんの復讐劇。
昔何度か観たけど、あまり覚えていなかったので鑑賞。

主演が主演だけに、いつもの筋肉無双をイメージしていたけど、その予想は良い意味で裏切られた。
wikiによると、本作のシュワちゃんは消防士役であるという理由で銃を使用しない。たしかに言われてみると使っていなかった。これはとても珍しいかもしれない。

さらに、本作ではテロリストの視点もキチンと描いており、普通にアメリカが悪役な中盤の展開。テロリストのいる国の人は皆殺しでOK的なムキムキのUSA万歳映画では無かったのが驚きだった。
結局終盤では普通のテロとの戦いの展開になるけど、意外などんでん返しがあったので面白かった。

911の次の年の映画でこのような描かれ方がするとは……なんて思ってたら、どうやら制作されたのは911より前らしく、ソレの影響で放映が延期されたとか。事件の前だからこそ、プロパガンダ色の薄いテロとの戦いを描けたのだろう。
911前に制作され、USAの汚点も描いたテロとの戦いの映画という意味では、とても価値のあるものだと思います。

筋肉モリモリマッチョマンの消防士といえどもただの一般人が単身コロンビアに乗り込んでテロリストを追い詰めるというブッ飛んでる展開も、シュワちゃんなら違和感少ない。キャストも正解だったと思う。

いつもとちょっとだけ違うシュワちゃんのアクションが観たい人にオススメします。
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