東映の映画けっこう観てるけど山城新伍さんが主演のは観たことなかったな。
ストリップ小屋の支配人役ってのがいかにも山城新伍さんらしい笑
タイトルもこんなだからこの当時に東映お得意の艶笑コメディで、裸とギャグが数分おきにきてエロくだらなくて笑えるようになってる。
でも、話が意外と重い、いや、意外と言うかかなりヘヴィ。
ストリップ小屋のストリッパーとそのヒモの男達の人生劇場。
軽いタッチで撮ってるけど、ストリッパー達は生活のために身を落としてることが分かる演出なってるし、ヒモの男達もヒモになるまでのドラマがあって、どちらも世界から弾かれた人々ということを印象づけられる。
生きてくい場になったストリップ小屋でセクシーでパワフルなストリップを見せるストリッパーは各々個性が違うんだけど健気に見えるし、ヒモ達も利害関係を抜きしてストリッパーのことを思っているのが伝わってくる。
場末で生きる(生きざるを得なかった)人達を暖かい眼差しで撮ってるんだよね。
この頃の東映は実録やくざ映画でもそうなんだけど、作品や監督が違っても弱者の側に目線を置いた映画が多いから好きだな笑
しかし、これ、コメディ調ではあるんだけど火事で死んじゃう人は出るし(死亡者の中にストリッパーの息子の幼児もいる)、アル中でこの先の不吉な運命を感じさせるストリッパーが強烈な影を落とすし、ヒモの一人は人情沙汰をおこすし、終りに近づくにつれ死と破滅が次々と押し寄せるから、あんまコメディを観た気にならない、、笑
ラストカットなんか猥褻罪で逮捕されたストリッパーが護送車から世間への恨みと諦めを内包した瞳で車窓を見つめるアップで終わるし笑
このカットはアメリカン・ニュー・シネマ的な暗さと切なさがあってグッときた。
とは言えコメディではあるのでエロギャグも多いからそれ目当ての人でも楽しめるとは思う。
ストリッパー達とそのヒモ達が雑魚寝してて、1組がセックス始めるとつられて他のヒモとストリッパーが次々セックス始めるシーンはオススメ笑 効果音の付け方も含めて完璧!笑わずにはいられなくなるはず😂