MasaichiYaguchi

ジャバーウォッキー 4Kレストア版のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.8
テリー・ギリアムが1977年に手掛けた単独長編監督デビュー作で、ルイス・キャロルのナンセンス詩をモチーフにした冒険ファンタジーコメディは、とある王国を舞台に凶暴な怪獣退治に巻き込まれた青年の活躍をブラックユーモア満載で描いていく。
村娘に片思いする純朴な青年デニスは、樽職人だった父の死を切っ掛けに、仕事を求めて旅に出て王国に辿り着く。
一方、その王国を治めるブルーノ王は凶暴な怪獣に悩まされており、強い騎士を探す為にトーナメント大会を開催することを決意する。
ひょんなことからトーナメントに関わってしまったデニスは、怪獣退治にも同行する羽目になる。
このデニスを、ギリアム監督も所属したイギリスのコメディ集団「モンティ・パイソン」のメンバーであるマイケル・ペイリンが務めているのだが、作品のテイストが如何にも「モンティ・パイソン」らしい毒気があって、本作のフライヤーのキャッチコピー「めでたし、めでたし、じゃない方の物語。」を繰り広げる。
果たしてデニスは怪獣を倒すことが出来るのか、そしてどのような結末を迎えるのか?
最後の最後まで、ブラックな笑いに包まれます。