とらキチ

マドラス 我らが街のとらキチのレビュー・感想・評価

マドラス 我らが街(2014年製作の映画)
3.8
IMW2022パート1 ⑨
先日鑑賞した「ピザ 死霊館へのデリバリー」と並んで、今回のIMWラインナップで個人的にぜひ観たい!と思っていた作品。
「囚人ディリ」のカールティ主演作。北チェンナイを舞台としたタミル語作品らしい抗争劇。予想通り楽しかった!
タミルの抗争、極道モノというと、派手な立ち回りでの抗争をしながらも、割とコメディタッチに振るという傾向のイメージがあるけれど、今作では露骨な政治権力闘争が背景にあり、実際に犠牲者が出て、互いにその者達の敵討ちの連鎖が繋がっていってしまうというシリアスな展開。更には裏切り要素も絡んでくる。そして労働者階級の人達が住む公営住宅の“壁”というものが、とても象徴的なメタファーとして使われる。
前半は主人公の嫁探し、恋愛模様が描かれるのですが、ヒロインが何故カールティに惚れたのかは、結構なナゾ(苦笑)互いにツンデレが過ぎるわ!って感じ。
そしてタミルアクションと言えばの、人を殴るのにちょうどイイ木材とナタ!あちこちに常備されていて、すぐ入手できてしまっていたのには笑えました😆
これで今回のIMW2022パート1は個人的には終了!9本観れて、その中でも“名作”を鑑賞できたりして、とても満足度が高かったです。来月もインド作品が一般公開されるし、名古屋でのIMWもパート2、パート3と、どんどん開催して欲しいです!
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