たかちゃん

バッドマン 史上最低のスーパーヒーローのたかちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
フィリップ・ラショーのアクション・コメディは、『世界の果てまでヒャッハー!』、『シティ・ハンター 史上最香のミッション』と、ギャグの追求の素晴らしさに感動する。ラショーは、フランスのコメディ映画では、ド・ブロカ、ジェラール・ウーリー、クロード・ジディの影響を受けつつも、誰にも似ていない。パロディをバカにせず、真剣に取り組んでいるところに好感が持てるのだ。
『バットマン』のパロディである本作も、奥深さなど求めず、切れ目なくギャグを繰り出してくる。さらにマーベル・ユニバースから、トム・クルーズまで(『トロピック・サンダー』のオマージュ?)、1回観ただけでは気づかないパロディもあると思われる。
ハナシは強引に記憶喪失の設定。『バッドマン』撮影の衣装のまま、事故に遭い記憶喪失。気が付けば、自分はスーパーヒーローだと思い込み、バッドスーツでバッドモービルにまたがり、(偶然に)大活躍。そしてハッピーエンド。観ている我々もハッピー気分に。
共演はいつものエロディ・フォンタン、ジュリアン・アルッティなどラショー一座常連の面々も嬉しい。
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