ちくわ

我々の父親のちくわのネタバレレビュー・内容・結末

我々の父親(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

Netflix再開1作目。

私も不妊治療で子供を授かったので、妊娠した時の喜びや医師への感謝の気持ちもすごく良くわかる。
だからこそ、被害者の人たちがとにかく気の毒でならない。

アイデンティティ確立は自分が何者であるのか、という、自分が自分として生きていく重大で重要なもの。
だから、知らぬが仏ではいられないのがアイデンティティ。
ドクターを許せない一方で、彼らがいなかったら自分はいない、という複雑な状況。
この事実を一生抱えて生きていかなきゃいけない彼ら。
これは産んだ母親よりその子供の方が辛いよな。
母親も彼を許せはしないが、自分が産んだ可愛い子には変わりないから。
生まれる前からこんな侮辱行為。
自分の友人夫婦にまでやってたなんて、キ○ガイとしか思えない。

この苦しみに比べたら、
夫婦関係が破綻?教会に行けない?だと?
何をほざいている。
そもそもお前の行為が神を冒涜してる。
呆れた自分勝手な言い訳しか出てこないのがまた、頭に来る。
動機がカルト思想の可能性も否定できないが、はっきりと本人の口から聞けないのが一番、被害者達が折り合いがつけられない理由じゃないかとも思う。
嘘でもいいから医学的な実験だったと言われた方が良かったかもしれない。

倫理観は?医者じゃなくても一定の倫理観はある。
医者ならなおさらその価値観は高くなきゃいけないはずなのに。
他に44人の医師が同じ事してたなんて!!
ドナーを使っての人工授精が悪いんじゃないはず。
法規制をする箇所がなんかズレている気がする。

そもそも当時はこれを罰する法律がないから司法省に相手にもされなかったなんて。
権威って汚い。
この番組をもっといろんな人に見てもらいたいし、今のSNSの力を使ってコイツを破滅させてやりたい。
ちくわ

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