みおこし

ショウほど素敵な商売はないのみおこしのレビュー・感想・評価

3.5
マリリン・モンロー祭り、まだまだ続きます。

有名な表題曲でおなじみ、ブロードウェイでも人気のミュージカル大作。日本ではマリリンが出てるミュージカルという紹介しかほとんどされませんが、実は本作では脇役的な扱いになってます。
主役はアメリカでは国民的歌手として名を馳せたエセル・マーマンという方。そこにドナルド・オコナーや、ミッツィ・ゲイナーも出ているので、本国では豪華キャスト勢揃い、という印象らしいです。

1930年代を舞台に、全国をショーで周る芸能一家、ドナヒュー家の半生を豪華絢爛なミュージカルシーンと共に追いかけて行く。
とにかく信じられないくらいミュージカルシーンが圧巻。ショー一家の日々を追いかけているだけあって、キャストのプロ意識がひしひしと伝わって来ます...!
『雨に唄えば』がお好きな方は間違いなくドナルド・オコナーの魅力が詰まった本作はツボのはず。
ミッツィ・ゲイナーも本作以外あまり観たことなかったのですが、すらっとした体型から繰り出される伸びやかなダンスが本当に素敵。
かのマリリン・モンローはかなりチョイ役ですが、きちんと彼女のためのナンバーは用意されています。南国風の衣装を着て踊るんですが、それが可愛いったらありゃしない!そりゃあ世界が恋するに決まってますよね...。

5人家族が全員揃って歌う機会が、時代と共にどんどん減ってゆく。そして、色んな人との新しい出会いにより、家族それぞれが成長を遂げてゆく。
ひとつの家族のあり方も教えてくれる感動的な一本でした!
ただ、音楽はあまり主題歌以外耳に残らない印象でした...。
銅像がダンスし始めるオコナーのナンバーが一番お気に入り。
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