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ザ・バンク 堕ちた巨像のモールスのレビュー・感想・評価

ザ・バンク 堕ちた巨像(2009年製作の映画)
4.0
終始緊張感の続く、クライムサスペンス映画です。インターポール捜査官(クライヴ・オーエン)と女性検事(ナオミ・ワッツ)が、国際銀行(IBBC)のテロ国家への武器取引という巨悪に立ち向かいます。ストーリーはかなり壮大なものとなっております。
知能戦的な描写が少なかったのは多少不満でしたが、スピード感もあるし、謎を一つ一つ暴く展開は小説のページを一枚ずつめくっていくようで見応えはあります。
ベルリン、ニューヨーク、イスタンブールなど世界の大都市をまたにかける捜査の様子は旅情もあるし、行く先の街並みや建物のデザインも魅力的です。映像的にも優れてると思いますよ。
本作は何を言ってもクライヴ・オーウェンの演技に尽きます。ヨレヨレのスーツ姿で睡眠を削り、食事もそこそこにという設定でストイックな捜査官ぶりは敏腕さを物語ってるようでした。巨悪を暴く執念のようなものを感じ取れました。
もう一人ナオミ・ ワッツも見逃せません。本作の彼女は美しく、線の太さがありましたね。
最後になりますが、ホテルでの銃撃戦は凄かったの一言です。どちらかと言うと静かな展開だっただけにあの派手な銃撃アクションは驚きました。緩急のついたアクションムービーとしてもなかなかの作品でした。
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