海老シュウマイ

それでも幸福でいなさいの海老シュウマイのレビュー・感想・評価

それでも幸福でいなさい(2021年製作の映画)
4.0
ジェンダー平等を描けば「いまさら、意識高い系」と鼻で笑われ、旧来からの「良きこと」を描けば「アップデートできてない、性役割固定だ」と非難され大変だ(本作は後者)。

とはいえ、たった13分の中で観客の感情を乱高下させるテクニックがすごかった。しかも描写としてはずっと静かなまま。
クズ男が発する「演技」についてのセリフ一発の重みとか、泣き叫ぶような演出ではないのに、見てるこっちは怒りがふつふつと湧き上がる。

そして、そもそも観客のことを意識してくれる作りには好感が持てた。自意識の表現しか考えていない作品に比べれば。
CMとかMVとか上手そう。