DVD📀所有、再鑑賞。「サウンド・オブ・ミュージック」のロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンズ監督作品。ナタリー・ウッド、リチャード・ベイマー主演映画。
ニューヨークの下町を舞台に、イタリア系のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団の無益な抗争と、その中で芽生える愛と悲劇を描いたミュージカル大作。
『ロミオとジュリエット』の構図をウエストサイドのスラム街で展開させたストーリーはシンプルだが、とにもかくにも唄と踊りのダイナミズムに圧倒される(振り付けは共同監督でもあるロビンス)。『クール』『トゥナイト』『アメリカ』など数々の名曲も素晴らしく、アカデミーでは作品・監督・助演男優(G・チャキリス)・助演女優(R・モレノ)・撮影・美術・音響・編集・衣装デザインの他、当然ながらミュージカル映画音楽賞を受賞した。そして何より、マンハッタンを見下ろした俯瞰図の導入部を始めとした、70mmの大画面を活かしきった画面構成が光っている。ソウル・バスによるタイトル・デザインも秀逸だ。2002年に<ニュープリント・デジタルリマスターバージョン>としてリバイバル上映された。