てれ

ウエスト・サイド物語のてれのレビュー・感想・評価

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)
3.6
不朽の名作のひとつとされているウエスト・サイド物語。

何と言ってもまずダンスが印象的。ダンスシーンはジャズダンス、モダンダンス、バレエなどの要素があり、秀逸な身体のしなやかさに目が釘付けになる。野性的でいて美しい。

ストーリーは想像していたよりもシリアスなのが驚いた。「ジェット団」と「シャーク団」の対立とされているが、ジェット団はプアホワイト層、シャーク団はプエルトリコの移民層の集まり。つまり祖国アメリカに見放され貧困に喘ぐアメリカの白人(プアホワイト)と、自由無き祖国から希望をもってアメリカに脱け出してきたが差別を受ける移民(プエルトリコ人)の、双方の怒りと憎しみを描いている社会的な問題に切り込んだ作品になっている。それを歌とダンスというかたちで表現し訴えるという手法が興味深く面白いと思った。

追記
マリアの友人?のアニタが凄く好き。
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