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ファンタスティック・プラネットのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-043 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋ほんとシュールでSF的イマジネーションに溢れた素晴らしい作品、カルト作品として多大な支持を受けている作品ですが、それ以上に後にアニメだけではなく映画界にとって大きな影響を与えた一作です。宮崎駿も大きな影響を受けたらしいですね。

🖋これだけ人間が虐げられる映画は『猿の惑星』以来でしょうか?目を見張る特異なアニメーション映像やキャラクターだけでなく、そのぶっ飛んだストーリーには“種の共存”や“反戦”などのメッセージも多分に含まれているのではないかと思われます。シュルレアリスム的な作品と言われる所以だと思います。

🖋本作、1957年に発表されたステファン・ウルのSF小説を映画化し、1973年のカンヌ映画祭では、アニメ作品として初の審査員特別賞を受賞しました。フランスの資本のもと、チェコ・アニメの名匠イジー・トルンカのスタジオで製作されたカルト・アニメです。

🖋絵画的なアニメーションは、漫画家のローラン・トポールが教会壁画風の絵を描いては撮影するといったことを繰り返し完成までに4年の歳月を費やしたようです。なので切り絵的でもあるアニメーションは独特の世界観を作り上げています。

🖋またキャラクターや風景の全ての造形が独特です不気味。ドラーク族の真っ赤な目は夢に出てきそうです。。。その一方でかなりの芸術性を感じてしまう、こちらもそんな独特の世界観です。

🖋その上さらに印象的なのは、ジャズピアニストとしても有名なアラン・ゴラーゲルが担当する音楽。この時代には珍しい電子音を駆使しながら、70年代・80年代日本でもメジャーな大野雄二を彷彿とさせる音楽がこの幻想的な世界を引き立てています。

🖋あらゆる意味で映画ファンにとっては見どころが多い作品、是非とも鑑賞すべき作品のひとつですよね!!

😆Story:(参考: Amazon)
青い皮膚に赤い目という巨大なドラーグ人が支配する惑星で、人間たちは彼らのペットになるか、害虫のように殺されるしかなかった。しかし、ついに人間たちはドラーグ人に対して反乱を起こす。

🔸Database🔸
・邦題 :『ファンタスティック・プラネット』
・原題 :『La Planete sauvage』
・製作国 : フランス・チェコスロバキア
・初公開 : 1973
・日本公開 : 1985/06/29
・上映時間 : 72分
・受賞 : ※※※
・監督 : ルネ・ラルー
・脚本 : ローラン・トポール、ルネ・ラルー、スティーヴ・ヘイズ
・原作 : ステファン・ウル『オム族がいっぱい』
・撮影 : ハポミル・レイタール、ボリス・パロミキン
・音楽 : アラン・ゴラゲール
・出演 : ※※※

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
アニメーション作品として史上初めてカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したSFアニメ。フランスのSF作家ステファン・ウルの原作をもとに、漫画家・イラストレーターのローラン・トポールが4年の歳月をかけて描いた幻想的な原画を、ルネ・ラルー監督が切り絵アニメーションという手法で完成させた。地球ではないどこかの惑星。その星には真っ青な肌に赤い目をした巨人ドラーグ族と、彼らから虫けらのように虐げられている人類オム族が住んでいた。ある日、ドラーグ人の知事の娘ティバは、ドラーグ人の子どもたちにいじめられ母を亡くしたオム族の赤ん坊を拾う。ティバは赤ん坊をテールと名付け、ペットとして飼うことになるが……。
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