哀れだな、人類よ
狂った映像体験を超えて、もはや目に優しい作品。内容も脳内でイメージすることはよくあるが、実際に映像として見た事はないもので非常に引き込まれました。これがSFアニメーションの金字塔と呼ばれるのも納得の一言です。
まず冒頭。何かから逃げる母と息子。そこにヌッと現れるのは青い巨人=ドラーク族。
今観るからまだマシなことであって、幼少期に観ていたら間違いなくトラウマになるであろう描写から始まる今作。しかし忘れてはいけないのが、我々人間も同様の事を子供時代に蟻等の虫にしてきたではないか！と。残虐極まりない行為だったな、と今だから気付かされます。
物語自体は何ら変わりない"生死"、"反"から"共"。そこに意味不明な映像が加わるから頭が痛くなる。深夜に鑑賞したのですが、今見ているのが夢なのか映画なのかが分からない摩訶不思議な体験をしました。
唯一無二の映画体験。正にこれです。
