gyaoでざっと視聴。
フランス・チェコスロヴァキア合作のアヴァンギャルド・アニメ。
宇宙のどこかにある惑星イガム。ここでは巨大な人類・ドラーグ族が文明社会を支配し、小さな人類・オム族は原始的な生活を強いられ、ある者は虫ケラのように扱われ、ある者はペットのように飼育されていた。
世界観を一言で言うと「諸星大二郎が『進撃の巨人』を作ったら」。まんま『カオカオ様』とかのシュール世界観で、諸星大二郎はさすがに本作の影響を受けてるだろう。この影響を受けずにオリジナルであんな世界観を創造してた、というのは信じられないので。
半魚人型巨人のドラーグ族は気持ち悪く、そしてもっと気持ち悪いのはオム族（人間）で、なんか闘犬みたいな決闘方法とかいちいちが未開人ぽくていい感じに気持ち悪かった。
そして何より、サイケデリックなんだかアシッドなんだかわからない音楽が超気持ち悪かった。いい仕事しすぎ。
たぶん本作はその権威の人が見たら「凄いアニメ」なのだと思うが、私からしたらただひたすら気持ち悪く（苦笑）、「凄いとは思うが、特に好きでない」作品であった。
諸星大二郎には昔の絵柄で「進撃の巨人」をリメイクしてもらいと思う。傑作漫画になることは間違いない。
