KAJI77

ファンタスティック・プラネットのKAJI77のレビュー・感想・評価

4.1
初鑑賞はだいぶ前になりますが、今更Markをつけておきます…!🎞
超現実主義的"トムとジェリー"、『ファンタスティック・プラネット』(1973)をレビュー致します…!🚀🌏

なんと約半世紀前の長編アニメ作品になりますが、今作のその斬新な着眼点とアバンギャルドな表現力は、いつ観ても朽ちることはない王水のようであり、観る度に僕達に対して直線的かつ多角的に問題を投げかけてきます…!

尤も、僕がこの作品から学び続けていることは、「主客」の凝固へのデトックスです…!😌
以前、『スタンド・バイ・ミー』のレビューでミニ梶岡の「猫から僕らはどう見えてる?」という見解を吐露しました。
思い返してみると、その源泉も今作にあるのかも…?

個人的には、この作品を観ていて虫のように小さい人類に肩入れするか否かは五分五分なのでは…?という疑問を抱いています。

だって、彼ら「ドラーグ人」は見る限りなんにも悪いことしてないもん。
(そもそも「悪い」という観念が主観論を持ち出さずには語れないという自己撞着は、ここでは度外視させてください…🙃スミマセン)

ただ我々と同じように、なんなら我々よりも平和にその"生"を営んでいるだけです。

だから、今作を観て人間を殺すドラーグ人を、ただただ残忍無比な巨大生物であるとしてしまうのは、エゴイスティックな短絡なのではないでしょうか…?🤔

……とか思ったり、あまりにシュールで童心をくすぐられる絵のタッチを前に何も言えなかったり…。🤣


今作の題名は、『ファンタスティック・プラネット』

僕らの居る星のことと捉えれば、「素晴らしい」惑星という僕らへの痛烈な皮肉であり、彼らの居る星と捉えれば、こんな「素晴らしい惑星」など理想論でしかないという、これまた大胆で二義的なコズミック・ジョークであるわけです…。😢

今作はあまりにも人を寄せつけない奇っ怪な雰囲気を醸し出しているので、ポスターだけで実際観たことは無いと言う方も一定数おられるかと思いますが、このシュールで素晴らしい創造性には一見の価値アリです…!✨

ということで、こちらも当店イチオシの名品です!🍷🥗🥩🌮🥘
是非チェックしてみては如何でしょうか…?🦊
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