とっても幸せそうな家族。
夏休みのバカンス、何気ない日常、どれもキラキラ光り輝いている。
この世で一番幸せな家族のように見えるけど…
末っ子のシモンは実は里子。
1才半からこの家で、家族として暮らしている。
シモンの実母の死に、そのショックから養育できる状態ではなく、シモンを手放した実父。
だけどその実父が、シモンを引き取りたいと言い出したため、家族に波乱が巻き起こる。
誰も悪い人はいない。
実父も里親もその兄弟も、みんなシモンを愛してる。
行政も良かれと思ってやっている…
だけど、もう少し柔軟に考えられないものなのかとつい思ってしまう。
ジリジリする。
里親のお母さんアンナの愛情が素晴らしい。自分もこんなふうに子育てをしておけば良かったと反省しきり。
だけど、里親とは必要以上に愛情を注いではいけないらしい。うーん難しい。
惜しみなく愛情を注いだアンナが、シモンを手放すのはどんなに辛かっただろうか。でも、いちばん辛いのはシモン自信だろう。また母親を失ってしまうのだから。
それでもこれで良かったんだなって思えるラストシーンだった。
たった1640日間の家族だったけど、愛情と絆はずっと続いているよってシモンに伝えたい。