タカハシリョウジ

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリームのタカハシリョウジのレビュー・感想・評価

2.5
期待しすぎたのかなかなか肩透かしであった。同じ映像が多用されるし映像や曲も要所要所といった感じで90年代から晩年の歴史は無かったような扱いであった。ただ、ハロースペースボーイの爆音と過去の色々なペルソナのボウイが踊るレッツ・ダンスのライブ映像は痺れたナァ

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ATSUSHI630

ATSUSHI630の感想・評価

4.0
時代を超越したカッコ良さ。
世界観を再構築したような映像編集が良かった。
tttt

ttttの感想・評価

5.0
面白い!と言うとまたなんか違うような気がするんだけどこの映画好きだな~と思った。

デヴィッド・ボウイってもうロックスターであるとかそういうのじゃなくてなんならもう人間という枠すら超えた超人的な存在だと思ってるんだけどこの映画を構成するライブ映像やインタビュー映像を見てるとそこにいるのは紛れもない人間で、でもやっぱりボウイって人間じゃないだろ!って思わせる不思議さがそこらじゅうに漂ってて本当に不思議な映画だった。ボウイに関わるものだけでなく色々な映画からも引用がされていて作られているのもまた良い演出。極力ボウイ以外の人間の声を削って映像が組み立てられてるのもファンムービーって感じで堪らないです。

アートやファッション、音楽、ジェンダー的な考え全てでデヴィッド・ボウイがデヴィッド・ボウイ自身を表現する姿は時代を先取りしすぎてるんじゃないかって感じちゃうくらい今見ても先進的で斬新で唯一無二って言葉は彼のためにあるんだとすら思う。そんな彼を見てると男女関係なく彼に憧れて、ファンになって、彼のような立ち振る舞いをするのに納得がいくし、むしろそれが自然な姿だとすら感じられるくらいにカリスマ性があるのがわかる。

ボウイみたいな存在がいても、第2のボウイになりうるアーティストは存在しないし、存在しないで欲しいと感じる。それくらい最強のアーティストだったしそう思わせる映画だった。「月世界の白昼夢」、いい言葉すぎる。
白波

白波の感想・評価

4.0
劇場鑑賞
ブレットモーゲン監督によるボウイのドキュメンタリー作品。
ドキュメンタリー、それもミュージックシーンに強い監督なのですごい楽しみでした。
IMAXでの鑑賞でしたがこれが最高。
まずスクリーンに拡がる映像も、マスタリングされたサウンドも素晴らしいんですよ。
作りもこだわりが強く、通常のドキュメンタリーと違いストーリーテラーもボウイ自身。
構成が滑らかでそれはもうボウイのキャリアを描いたMVのようでした。
ファンなら目にしている懐かしい映像に初めて見る映像もあり、サイケデリックなコラージュを織り交ぜた映像は実に見応えがありました。
面白いカットがいくつも入るのですが、「エレファント・マン」や映画「戦メリ」「ラビリンス」も楽しかったです。
でも宝焼酎「純」のCMまで入れてくるとは思いませんでしたね。
こんなの日本人にしか分からないでしょう?いや、すっごい嬉しいんですけどね。
他にも色々わかってるのが随所に溢れ、☆に始まり☆で終えるのも良かったですね。ここら辺は本当モーゲン監督ならではでしょう。
エンドロールではやっとのように流れてくる「スターマン」、そしてその後に聞こえるボウイの言葉。どうしたって涙するってもんですよ。
すごく良いボウイのドキュメンタリーでした。
けんじ

けんじの感想・評価

4.7
⚡️宇宙人の洗脳⚡️

音楽を知ったきっかけは『ジョジョ・ラビット』
映画を観るきっかけはムビチケの缶バッジ

デヴィッド・ボウイに惹かれた理由は映画を観てわかりました。

人生を愛して、時間と場所に縛られず、自由に、常に変化して、年を重ねるにつれて穏やかでいい表情になっていく姿を見て、序盤のカオスな映像が嘘のように僕もいい表情になっていったと思います。
笑った顔が若い時と変わらないんですよね。

ここのところ、難しい映画じゃなくても内容が頭に入ってこなかったり、別のこと考えたりと集中できず、もやもやしていたのですが、彼の言葉の中に答えがあったので、すっきりしました。
何をやっても中途半端だったので、楽しめなくなったものは、自分には必要のないガラクタとして、熱中することをいくつかに絞って、取り組んで行こうと思ったら、少し身体軽くなった気がします。

『Heroes』『Starman』『changes』
流れるタイミング👍

今の僕に必要な宇宙から届いたたくさんのメッセージ。

ありがとう、デヴィッド・ボウイ✨

たくさんの人からの影響を受けた彼のように、僕もいつか自分の言葉で思ったことを言えるようになりたい。

人の気持ちは1日あれば変わるけど、この映画がきっかけになったと未知の僕に期待を込めて、このスコアです。

健やかな笑顔のあなたは
政治や時代に流されず、
信じる道を歩んでいるね。

「デヴィッド・ボウイは、演じない」


またね
手を伸ばして触れてみたい
赤ちゃんみたいな無垢さも
宇宙みたいにすべてをはらめる寛容さも
デヴィッドボウイはいいよなぁ
ボウイのジェンダー論、宗教観、芸術論を頭にブチ込まれて脳がパンクしてしまった、、
ライブ映像も圧巻。
All the Young Dudes 聴けてよかった。人生って素晴らしい。
YOKO

YOKOの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

良かったし素敵だった。
やっぱりDAVID BOWIEはカッコイイし素敵❣️

IMAXで観たので、音の迫力が違うし、LIVE映像は何度も拍手したくなった。

私的には「エレファントマン」の舞台風景が観れて良かった。
上手いし、役者でも成功出来ただろうに。

エンドロールがまた素敵✨
にくい演出でウルウルしました🥹
はじめに、自分自身デヴィッド・ボウイの音楽はあまり聴いた事がなく戦場のメリークリスマスの彼しか知らないがかなりパンチのある映画だった。

目の前に宇宙が現れた時、人は初めて神を信じる。
ニーチェの“神は死んだ”の言葉から始まりそれでも神の存在を求め、その心の空白に強烈なインパクトで侵入してくるデヴィッド・ボウイの存在感に驚いた。人の心に突然現れても嫌な気持ちがしなかったのは彼の微粒子レベルの繊細な言葉そのメッセージ性、唯一無二の存在感があったからこそ気持ちよく心に浸透した気がした。
“何を言ったかではなく誰が言ったか”
異質な人生を歩んだ彼の言葉には説得力と人を動かす力を感じた。

彼が持つカリスマ性、それに伴う葛藤の嵐。
個性に対する肯定と否定。
デヴィッド・ボウイに憧れデヴィッド・ボウイをきっかけに鏡で自分を見る重要性に隠れた本質こそ本物のロックであり個性だと。

“何も持ってない”を持ってる人の自己肯定感を上げる生き方、アーティストの枠を超えた波乱万丈の人生を愛するデヴィッド・ボウイに脳と価値観をエモーショナルな映像で語られながら月まで吹き飛ばされた。
ikustatino

ikustatinoの感想・評価

4.7

『ムーンエイジ・デイドリーム』

ボウイ不在の世界を生きていかなくてはならない僕らの為のギフトと言うべき映像作品。
さながら時間とイメージが溶け合う宇宙旅行。これは目紛しく変化し続けた彼の変遷を混沌そのままに本人の言葉と映像に楽曲で体験する超直感型ドキュメンタリー。

ポップでサイケデリックな初期の楽曲とスキャンダラスな風貌・発言ばかり注目されがちなデヴィッドボウイだが、普段は理知的で物静かな人物である事はファンの間では周知の事実で"氏の脳内宇宙を旅する"という作品のコンセプトは多くのペルソナに隠された彼の本質に近づこうとする試みと言える。

ボウイはその長いキャリアの中で音楽性を大きく変容させてきたアーティストだ。
初の財団公認作品である本作は劇中で往年の名曲からレアトラックまで数多く楽曲を聴く事ができる。
そしてまだ商品化されてない貴重なライブ映像も満載で感涙必須の名シーンが随所に散りばめられている。

鑑賞後の身も蓋もない本音を書くと、デヴィッドボウイの真髄はとても映画一本で語り切れるものではないなと感じている。
本作で当人が語っている通りボウイが辿った哲学の旅路は、言うなれば天才故の孤高であると同時に人間誰しもが持つ感情の揺らぎでもあった。
そうであるならば輝かしいキャリアの裏側で発掘されいない数多くの姿があり、ともすればやっと謎の一部が開示され再評価されたに過ぎないとも思うのである。

それでも一ファンとしてこの映画が作られ、世間に知られていない多くの肉声と映像に触れられた事は何にも変え難い喜びであり、何年もかけてこのドキュメンタリーを作り上げた監督とお墨付きを出してくれた財団にはただただ感謝の念が絶えない。

ムーンエイジ・デイドリーム、それは情報とイメージ渦巻く正に2時間の白昼夢だ。
理解の遠く及ばない混沌に触れるという映画体験はデヴィッドボウイという混沌に触れる事の追体験であり、彼を失った世界の状態のそのもののようでもある。
どうか恐れず怯まず惑わされてみてほしい。多くの謎と混乱が残る旅路というのは、言い換えればこれからも旅を続けられる余地があるという事だ。


月で彼は待っている。
IMAXレーザーGTにて観賞。

デヴィッド・ボウイは映画で観たそのお姿くらいしか知りませをでしたがとても良かったです。
カッコよすぎて憧れちゃいました。
インタビュー受けてる時のお茶目だったり、的を得た返しに凄く頭の良い方なんだなあと感動もしたり。

ブロードウェイで『エレファントマン』のジョン・メリックを演じてらしたなんて知らなくて驚きました😳

膨大な量の映画のワンシーンがサブリミナル的に挿まれていて、それを観ているだけでも楽しめました。
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