ドキュメンタリーのようだった。
正直言って、沖縄の現実を知りはしないから「リアルな作品」とは私は言えないけれど。
ドキュメンタリーのように感じたのは、圧倒的に花瀬琴音ちゃんの演技力。
叫ぶでもなく泣いて喚くでもなく、静かに不幸を噛み締める感じ、人生に半ば諦めている少女そのものだった。それでいて最後の海の中のシーンで心掴まれる。
沖縄だから、字幕が欲しいのは言うまでもないけど、中身の良さに変わりは無い。
なんて自分は恵まれているんだろうと思うと共に、こんな世の中をいい加減変えようよって思う。
不本意だろうけど、
「あんのこと」を想起させる作品でもあった。