正直、ロメロ監督にはPOVに手を出して欲しくなかったかな…
ロメロ監督もジョン・カーペンター先生と同じく、何撮ってもB級感しか出ない人。
それはそれで好きなんだけど、POVにしちゃうと余計にそれが際立ってしまう。
ロメロ監督らしく、走らないゾンビ、そして裏に隠された社会問題。
今回はYouTubeやSNSの台頭で変わりつつあるメディアや、それを受け取る側の問題などを散りばめる。
この映画は2007年制作で、今ほどYouTubeなどが浸透してない時期。
そんな時期にこの先に起こりうる状況を予測し、映画に取り入れる先見の明と鋭さはロメロ監督ならでは。
ただ、それはそれとして映画として面白いかと言われれば微妙。
ストーリーや演出、キャラクターも凡庸に感じてしまった。
ラストも「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」とあまり変わらないし。