昼寝

春の昼寝のレビュー・感想・評価

(1971年製作の映画)
3.9
老婆に生きた兎が〆られ、5秒前まで泳いでいた金魚が無邪気に断首されるショッキングさがまずは印象に残る。牧歌的な風景の中で生き物が死ぬ瞬間をありありと写す。上流でおしっこされてるのに平然と川に浸かったままの女の子も気持ち悪い。実験精神は残りつつモノクロ画面の使い方等、編集が断然シンプルになっていて見やすい。かなり良かったけど終わり方がしっくり来ず。あのラストのせいで宙吊りだったロンズデールと少女の物語が陳腐なメタファーに見えてしまう。
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