社会心理学者のミルトン・ロキーチが妄想型統合失調症患者に対して行った心理実験の記録を基にした研究書『イプシランティの3人のキリスト』を題材に、自分がイエス・キリストだと信じる3人の患者と精神科医との交流を描いた実話を基にした作品。
今更ながら、リチャード・ギアがイケおじ。柔らかい顔と優しい笑顔が素敵だった。そんなリチャード・ギア演じる精神科医が、自称キリストの3人の患者の研究をするというストーリー。
ピーター・ディンクレイジが出てるのは知ってたんだけど、ウォルトン・ゴギンズが見たことあるけど思い出せなくて……やっと思い出した!『サンズ・オブ・アナーキー』のヴィーナスやないかいっ!彼のページ見たら結構色んな映画出てるのに、ほとんど観た事がなかったので嬉しい再開でした。ヴィーナス大好き🥺✨
題材に惹かれて鑑賞した本作ですが、冒頭は実験、研究色が強くて少し入り込みにくいかな~なんて感じたけど、ストーン医師が3人の患者に向き合い、3人の患者がストーン医師に心を開いて徐々に絆が生まれて行く様子には心打たれた。ヒューマンドラマでしたね。
電気ショックや投薬治療が正しい治療とされていた時代に、それらを排除して、自らをキリストと名乗る3人を同じ部屋で過ごさせてみたら彼らはどうなるのか…。
ショッキングな出来事もあったけど、こういう医師がいなければ、今も精神疾患があったら電気ショックと薬漬けだったかもしれないと思うと…。医学の事なんて全然分からないけど、色んな映画を観る中で、電気ショックとロボトミーは一度観たら忘れない恐ろしい行為ですよね。
カウンセリングはこういった過去から構築されていったんだなと思うと、進歩だし、感謝です。
2022-205