このレビューはネタバレを含みます
Do not eat. Taste!
ザ、狂気。
ステイタスや肩書きでしかモノを見ない評論家やお金持ち、さらにそんな一部のセレブに扇動されがちな大衆への皮肉たっぷりで好み。
デザートは笑ってしまった。
皆が斬新な料理を絶賛する中、自分の感覚(味覚か)に真っ直ぐなマーゴ。
ストーリーが進むにつれ、マインドコントロールされる人、どんどん無気力になっていく人、むしろそこに救いを求める人…恍惚の表情は信仰のよう。
誰にでもある罪悪感や劣等感、過ちといった"弱み"につけこみ、人を操るってこういうことなのだろう。
シェフ自身は、マーゴに救われ(真の自分を認めてくれた、満たされた)、心置きなく炎の中へ。
どこまでも迷惑なシェフだった、笑。
個人的メモ
○シェフの動機づけはやや曖昧な印象。
○ 12人の選び方は、説明に欠ける気がした。必須の人もいるが、そうでもない人もいたような?
○本来タイラーと来るはずだった女性はどんな人物だったのか。
○働く人々の葛藤とか描写があってもよいように感じたが、あれはあれで疑問もなく従う機械のような人間に対する批判だろうか。