さよこ

ザ・メニューのさよこのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.8
【宮沢賢治の注文の多い料理店🐈】
こういう⇧映画かと思ったら違った☺️💦

🐈全体の感想
常軌を逸した情熱の果てって感じの映画だった。一線を超えた天才の気味の悪さがあってハラハラした😨

🐈好きな台詞
『自分がいつ何を食べるかは、自分で決めるわ』

🐈熱烈なファン
カリスマ料理人に気に入られようとすればするほど裏目に出て、最終的に引くほど嫌われるのだが、熱狂的なファンの行動が裏目に出て、応援どころか足枷になるのは、どの界隈でもありそうーーーーー!と思った。

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⚠️この先、ネタバレあります⚠️
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🐈シェフ
影響力を持った人が、そっちの方向に走ってしまったとき、誰も止められない状況になる(むしろ周りが賛同している)ところに恐怖を感じた。情緒不安定な表情やセリフが見事で、支離滅裂な発言でも本人のなかでは「筋が通っているように」見えるのは、脚本が良いのかも。ずっと涙目でマーゴと話している姿は、メンタルがやられてる人の特徴だし、なんだか鬼気迫るものがあった。こうなる前に休もうね…。今ある状況から離脱する勇気、大事。

🐈マーゴ(アニヤ・テイラー)
はっきり職業名が言われるわけではないけど、なんとなく''そういう仕事''というのは伝わってきて、マーゴの一か八かの勝負は''そういうプレイ''で相手の望み通りの設定やキャラクターに付き合ってきたこれまでの経験が出てるなって思った。相手(の見えてる世界)を利用しながら、こちらの思惑どおりに誘導していく手腕は見事だった。あなたもプロかもしれないけど、こちらも伊達にサービス業してるわけじゃないんでね!!!という意地を感じた。トレーラー生活からセレブ顧客を持つまでの間に、どれだけの修羅場をくぐり抜けてきたんだろう。こういう生命力の強いガール大好き💘

🐈その他、いろいろ
・思想のあるカリスマはやばい
・スモアのシーンは芸術的でよかった
・料理とは別の才能も開花しちゃってるよ
・心酔したファンたちも彼にとってはプレッシャーの根源だったんじゃないかな
・カリスマの暴走は🇷🇺ぽさがある。
・命をかけた芸術品…
・集団催眠の怖さ
・いや女性マネージャーとばっちり…!
・勝手にプレッシャーを感じて、勝手に追い込まれて、当たり散らかしてるだけにも見える。
・集団生活をさせて外部とのコミュニケーションを遮断するのは洗脳の常套手段…こわ。
・ベルガモット入ってる??とか当てちゃダメなのよ、手品のタネを人前でバラされたようなものなんだから。こら。ちょっと黙ってなさい。
・雰囲気がチグハグしてるなって思ったら友だちですらなかったのか…
・料理人より熱烈ファンのほうがクレイジー
・○○のお肉どこかで使うと思ってしまった。そういう不道徳さはなかった。
・時折みえる正常性バイアス。
・そんなパーン!の前フリで食べたくないのよ…
・シェフの原点🍔で正気になるかと思ったらならなかった。初心に戻ったはずなのに〜😂

最後は割と先の読める展開だったので、このスコアです🙏チーズバーガー食べたくなる映画!🍔

【追記】
チェンソーマンの作者名/タツキ先生が『今年で1,2番くらいに面白い』と言ってたので、ほぉーーーとなった。タツキ先生にも映画レビュー書いてほしい。読みたい☺️
さよこ

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