レモングラブ伯爵

ザ・メニューのレモングラブ伯爵のレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
4.2
もちろんアニャ大好き倶楽部なので(?)アニャ目当てで見た^ - ^趣味はオーバーシンキングなので、以下は私の独断と偏見による解釈


一見スローヴィクが完全悪のように描かれているように感じるが、スローヴィクはあくまで「与えるもの」にしか過ぎず、
もはや美味しい料理をお客さんに楽しんで食べてもらいたいという目的を失ったシェフ(スローヴィク) vs 料理を楽しむ、美味しく味わうという目的を失っている客(マーゴ以外の客)って感じだな
だからこそマーゴがチーズバーガーを頼んだ時、彼は楽しんで料理をしたし
マーゴが思わず笑みがこぼれながら一口食べて、そのあと食べれると思ったけどお腹いっぱいだからto goにできないかと、聞いた時に
スローヴィクにとっては
彼女は彼のチーズバーガーを純粋に頼んで食べてくれたからこそ
空腹の時に食べたいから持ち帰らせてくれと
告げたマーゴの言葉がきっと嬉しかった
自分の料理の原点であるチーズバーガーを作り、提供することによってある意味
マーゴを奪う者の罪から赦し、脱出を許可した

最後(最期)のデザートがスモアだったのは
スモアの語源some more(おかわり)っていうのは本当によくできてるなと思って笑ってしまった
スローヴィクが最後にお客さんからおかわりと伝えられたのはいつだろうか
完璧に満腹になるよう計算されて作られている彼の料理を、満腹でもそれでも美味しいからもう少しおかわりが欲しい
満腹でも彼の料理を無理にでも食べたいと言った客はいたのだろうか

最後にアニャが喰らいつくようにバーガーを食べるシーンも、人はどんな時でも食べ物を食べることを皮肉に描いたみたいだなと思った

スモアの語源昔授業で習ったのがついに役立った
チーズバーガー食べたくなっちゃった