このレビューはネタバレを含みます
ヤクザに歌の指導を請われる中学生の話。
う~ん、やりたい事は分かるんですよ。
強面のヤクザがカラオケでポップソングを歌う姿のギャップ…そのマヌケな姿が笑い所なんだろうな~って。
でも、こういうコメディで都合良く使われるヤクザというのが、個人的に好きではなくて。
ヤクザの怖い一面をオミットするのは如何なものかと思うし、そもそもヤクザ自体が減少傾向にある中で「こんなヤクザいるの?」とも思ってしまう。
ファンタジーとして割り切って見れる人は気にならないんでしょうが、あまりにも現実と乖離したヤクザ像を見ると、モヤモヤしちゃうんですよね。
本作もまぁ、紅を熱唱するシーンは笑えましたけど、ヤクザが歌っているからと言うよりも、綾野剛が紅を熱唱するギャップが面白かったんだと思うし、他のヤクザ連中が歌うシーンは幼稚なギャグに見えてしまって笑えませんでした。
それよりも、やたら真面目な後輩(和田)の方が面白かった気がします。
中学生とヤクザが友情を深める理由もよく分からないし、ヤクザのカラオケ大会や岡の声変わりの問題も有耶無耶になって終わってしまうので、物語的にもイマイチ何を言いたかったのか分からず仕舞い。
前述した様に、私には合わない作品でした。