結局カレー

感染列島の結局カレーのレビュー・感想・評価

感染列島(2008年製作の映画)
1.7
新型コロナが流行する今、視聴。流行以前に観てたら絶対に感じ方は違ったと思う。

この映画内の感染症ブレイムは症状で吐血し恐怖が一層伝わってくるけど本当に怖いのはコロナのような症状が現れない感染のはず。医療崩壊の言葉を聞いてピンとこなくてもこうした映画をみると事の重大さに気づかされる。私たちはいつも当事者になるまで事態の甚大さに気づかないことを自覚させられる。オーバーすぎる演出、と思いつつ今も自分の見えていないところで同様のパニック状態は起きているのかもしれない。

人を救いたい気持ちで医療に従事しているはずが、命の選別を行わないといけない状況になったとき人殺しになってしまうことがある現実が実際にあるかと思うと苦しくてたまらないけれど映画が終わろうとその現実は存在していることを忘れてはならないと思った。

そんな今の私に教えてくれるものが大きい映画だったけれど、本編は邦画の悪いところ集約しました級にツッコミどころが多い。不要すぎる恋愛パートに海外ドラマの邦訳みたいなセリフまわしにパニック演出のために捨てられたリアリティ...
公開当時だったら何だこれ?って感じかも。