時にはぶつかりながらもお互いに信頼し合い想い合える父親と娘の絆や仲睦まじい関係性にぐっときた。
ネバダ州やテキサス州、ルイジアナ州など様々な名所をバックに流れる音楽のセンスが最高。ロードムービーやっぱりいいなと思った。音楽やスポーツの嗜好、将来やりたいこと、行きたいところ、学校で気になる子など、父親とそんな話ができる関係ってホントにいいなとも思った。『サーチ』でも娘を想う父親を演じていたジョン・チョーの物悲しげな微笑みにかなりグッときた。娘への彼の教示はどんな賢明な教師や敬虔な神父よりも心に響いて随所でうるっときた。父親が娘のために遺せるものってなんだろうか。今までもこれからも答えが出ない問いになることは確実であって…お別れの時に後悔がないよう懸命に今を生きよう、1日１日を大切に生きようと思っても、実際にはずっと頭の中で考え続けるのは難しいもの。それでも、後腐れないように今を可能な限り楽しもうとすることは大切で、それを忘れないためにこういう作品に定期的に触れることは大切なのかもと思った。
途中からの展開・結末には本当に驚愕した。個人的に今年で観た作品ではダントツトップだ。そういう斬新な発想もあるんだなと感じた。こういう題材では稀有だなと。この結末を知ってから再度みると少し違った視点で観れるのかも。賛否両論あるかもだけど、個人的にはよかった！
あらすじ
自分が重い病気で末期の状態にあると知ったシングルファーザーのマックス（ジョン・チョー）は、10代の娘ウォーリー（ミア・アイザック）とできるだけ多くの時間を過ごすことを決意する。彼は大学の同窓会出席のために、カリフォルニアからニューオーリンズまで車で一緒に行こうと娘を誘う。マックスはウォーリーに車の運転とともに、今後一人で過ごすであろう娘にできる限りのことを伝えようとする。
