逃げろや逃げろ!逃げ逃げろ!①
小さい奴が襲ってくるぜ、第一弾。僕の好みなんだけど、パニックものは大きなものより小さいものに襲われるのがぞわぞわするよね。というわけで小さいもの襲われた「逃げろや逃げろ」ウィークです。
今回はカブトガニ。生きた化石と言われるカブトガニが襲ってきます。冒頭の核爆発で襲う理由は十分だね。だって放射能あびたらなんでもおかしくなってしまうから(ある意味問題発言)。
そしてカブトガニが襲う!襲う!
セックスをしている奴らを!
いけ好かない不良を!
エラそうな保安官を!
プロムではじけている陽キャを!
ついでにプロムの司会役を!
襲っているカブトガニは知能もあってDJやったり酒飲んだり、AV見たりとやりたい放題。ああ馬鹿映画だなぁ、大好きですぜ。そして次々と襲ってくると思ったら……・
こっからは思いっきりネタバレ。
うわわわわ、巨大カブトガニVS巨大ロボットの闘いだと!ザンボット3じゃないか!六神合体ゴッドマーズじゃないか!ゴレンジャーじゃないか!(サンバルカンでも可)。なんとこの監督、日本の特撮がわかっているじゃん。もうそれだけで滂沱の涙。まさかこんなとこで巨大怪獣VSロボット戦が見れるなんて。
意外とカブトガニの造形もよく出来ており、B級だけどしっかりしている。そのままリドリー・スコットが撮れば見事なエイリアンですよ。ギーガーも吃驚。さらに途中にかかる挿入曲がどれもなかなかいい感じで、ああアメリカ映画観たなぁとしみじみ感じられる出来(特にプロムの時は出色)。そして最後は青春ものとしてもいいじゃないか。くっすん、泣いてしまったよ(ウソ)。
というわけで僕は結構楽しめましたよ。断然アゲなんです。
※カブトガニって裏からみるとほんとにグロいんだよね。そのグロさをそのままホラーに流用したアイデアに脱帽。そうだよ、たしかにこれはギーガーだよ。というかギーガーはカブトガニを見てエイリアンを作ったのだろうか。妄想が膨らむ。
※冒頭からセックスシーンなのはホラーのお約束。そうだ、お前らセックスばっかしやがって。セックスする奴は裁きを受ければいいんだ。たぶんそこの根底にはプロテスタンティズムがあるはず(そうかぁ)。マックス・ウェーバーも言っていたぞ。
※カブトガニの目が光るのが何気に可愛い。あんな可愛い動物なら飼いたいと思う僕はどこか感覚がおかしいのだろうか。でも可愛いんだもん。