このレビューはネタバレを含みます
前作が面白かったので楽しみに待っていたけど、前作は超えられなかったのでは……という印象。まあでも嫌いではない。
サイキックバトルは前作よりも激しくなっていて、もはやサイキックフォースである。
冒頭で誘拐され、ペク総括とドクター・ペクの姉妹のところに連れて行かれたのがジャユンと今回の主人公の母親ね。ここまでが前作の前日譚的なところ。
済州島の秘密研究所「アーク」が襲撃され、唯一生き残ったのが今作主人公の少女。「完全体」と称される。広大な牧場を相続し少女を匿うギョンヒとデギルの姉弟と、その土地を地上げしてリゾートにしようとしている地元ヤクザのヨンドゥ、パク総括率いる「ユニオン派」エージェントのチョ・ヒョン、それと対立する「超人間主義派」でチョ・ヒョンの元上司でもあるチャン、アークを襲撃した超能力者集団「土偶」。これらが入り乱れるのが今作。
ジャユンの目的がまだはっきりとはわからない。土偶を使って妹であった少女を探させていたのは、母親の声が聞こえる少女を介して母親に会うため、ということがなんとなくわかっているけど、会ってどうするのか。ジャユンの薬が必要な身体を根本から解決するための鍵となるのが母親ということなのかな、きっと。
今作はコミカルなやりとりも散りばめられていて、特にチョ・ヒョンとトムが愛くるしいコンビだった。無事でよかったし、ということは続編があれば登場するんだろう。
このシリーズでは牧場の人たちがとてもやさしい。