【STORY】
イタリアでケガした自分に多くを聞かず、ひたすら優しく接してくれた村の人々を大好きになってしまうマッコール。
そんな村の人々を困らせる悪者がいると知って、彼が動かないわけがない。
【REVIEW】
"Equalizer"/ロバート・マッコールという1人のヒーローの物語が、確実な芯を通したまま終わりを迎えた。
今作1本の展開・テンポ感については、完璧とは言えないかもしれない。ただ、1人の人間を描く三部作としてはこれ以上ないくらい見事だと思う。
1つのきっかけで新たな生き方を見つける1作目。その生き方を続ける中でリスクや更なる苦難を知る2作目。そしてある結末に彼が落ち着くための3作目。
満足感がすごくて、3作続けて観てよかったと強く思う。
なんと言っても、仕草や時計の扱い、視線や夢などを通したマッコールの変化の描き方がすごく丁寧で、彼の1つ1つの葛藤・行動の説得力がすごい。
ひとえにフークア監督とデンゼル・ワシントンによる人物像の掘り下げが完璧なんだと思う。
"勧善懲悪" に世が近づくためには、誰かが暴力や殺人によって手を汚す必要悪にならなければならない。彼は自分の行いを"善"だとは思っていなくて、だからこそ我慢するし苦悩する。
でも動き出すとひたすらかっこいい。3本通して変化しながら、でも3本通して同じかっこよさを見せつけてくれたマッコール、ありがとう。
今作のキャストに関していえば、強気で優秀なダコタ・ファニングがめちゃくちゃかっこいいし美しいしで最高だった。
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