在日韓国人の少年が周囲の差別を受けながらも必死で抗い、人種の壁を乗り越えようとする姿を痛快に描くヒューマンドラマ。
窪塚洋介の代表作の一つ。
本当に痛快なヒューマンドラマだった。
独特の演出が面白くて、痛いシーンもあったけど笑えるシーンもあった。
在日たちの心情が深く伝わってくる。窪塚のように国境線をぶち消そうとする人、今まで通り国境線を越えることなく止まる人、いろんな人たちの気持ちが交錯してた。
窪塚と柴咲コウが人種の壁で引き裂かれそうになっても、最後には壁を乗り越えられて結ばれたのが感動した。
最後の窪塚のセリフめっちゃ好きだ。
「エイリアンとでも何とでも言え!俺は自分のことエイリアンだなんて思わねーからな!」
「円の外には怖い奴がいっぱいいる。ぶち破るそんなもん」⇒ここから柴崎を抱きしめるところマジ好き。
親友のジョン・イルの最期は悲しかった。
後半の日本人警官との会話シーンが印象に残ってる。いかに国籍に関する諍いがあっても、分かり合える人は必ずいるんだと思わせてくれるシーンだった。
山本太郎と新井浩文出てたよね。
山本太郎は本当に役者としていい味出してる。
新井浩文って捕まって在日だとバレたんだよね。在日をうまく演じてると思いきや、本当に在日だったとか不謹慎だけど笑ってしまった。
窪塚のお母さん役の大竹しのぶも良かった。気強いけど気前のいいおばちゃんだったね。
日本にある朝鮮学校について触れられてた。日本にいるのに日本語使ったら殴られるとかマジ闇だと思った。