僕の中でかなり影響を受けている小説に
金城一紀の（GO）がある。
在日韓国人の高校生と日本人の女子高生の
ラブストーリーであり、友情ものであり、
家族愛を描いている。
それまで読んだことのない小説だった。
読んですぐ傑作だな、とわかった。
ミスチルの桜井さんは、GOを読んで、
（youthful days）を書き上げている。
窪塚洋介は唯一無二の演技と存在感を披露し
山崎努も、最高な父親を演じ、
大竹しのぶも、最高の母親を演じ、
柴咲コウは、ひたすら可愛かった。
直木賞を受賞した金城一紀の原作に、
クドカン流のユーモアと味が加わった
脚本に、魅力的な登場人物たちが、
時にはユーモラスに、
時には疾走感たっぷりに、
時には熱く、時には切なく、
駆け抜けてゆく。
祖国のことも知らない。
日本で生まれ、日本で育って、
日本語を話しても、
ある日、国籍を選べと言われる。
『わっかんねぇーよ』って言いたいだろし、
露骨に見える差別の中、
自分のアイデンティティが不確かな中、
それでも、恋をして、仲間と疾走してゆく。
だって10代だから。だって青春だから。
傑作小説は映画になっても、傑作だった。
