ぼとる

ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界のぼとるのレビュー・感想・評価

3.7
世界的に名の知れた、冒険一家のクレイド家。父のイェーガーと息子のサーチャーは、日々冒険を続けていた。しかしある日、冒険の最中に目標のすれ違いの言い合いから離れ離れになり、イェーガーは冒険で行方不明となってしまう。それから25年後、サーチャーが冒険で持ち帰った木の実「パンド」によって、街はかつてない発展を遂げていた。しかし、パンドが絶滅の危機に瀕していることが発覚し、サーチャーは冒険の旅に出る。旅先で突然、謎の世界に迷い込んでしまうが、そこでサーチャーは父のイェーガーと再会を果たすことに…

木の実から電気が供給されて、家電や自動車などあらゆるものに応用されているという世界は、なんだかロマンを感じさせました。すぐ手元にエネルギーが実物として存在しているというのは夢がありますよね。

決別した父との再会を描く際の、ぎこちないコミュニケーションや接し方の違和感などが繊細に描写されていました。
サーチャーの息子・イーサンがイェーガーとサーチャーを繋ぐ役割として、いいアクセントとなっているのが良い。イーサンの性格と行動が、イェーガーとサーチャーの凝り固まった関係をほぐすような流れ。

ただ、物語のテンポ感がいまいち掴めない。基本的に展開が早く、じっくりやってほしいところがパパッと終わるような感じがあんまり好みではなかったです。

謎の世界の真相というオチは、割と納得できました。世界の構造や、謎の生き物たちのデザインやシルエットが「それ」っぽくてイメージに合っていたので。

予告とかあまり観ずに観賞したので、娯楽作として普通に楽しめました。
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