安堵霊タラコフスキー

追想の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

追想(1975年製作の映画)
3.2
普通に見たら戦時中の医者を描いた重厚なドラマのはずなんだけど、芸術性だとか映画哲学を追求した映画ばかり見過ぎたせいもあってこういうドラマや人間関係の描写に注力した作品はどうも受けつけなくなってしまった感がある。

停電時の家の様子とか村の風景、あと邦題になってる追想の描写とかシーンとしては悪くないところもそこそこあったけど、撮り方にさほど哲学や拘りが感じられなかったのは痛かった。

でもどんどん疲弊していくフィリップ・ノワレやクライマックスの鏡の歪曲から火炎放射は嫌いじゃない。