猿ゴリラチンパンジー監督さそり

追想の猿ゴリラチンパンジー監督さそりのレビュー・感想・評価

追想(1975年製作の映画)
3.0
映画史上最も悲惨な話。医者の妻子が戦争中の疎開先でナチスに惨殺される。それをショットガン一丁で医者が一人一人と復讐していく。戦争の悲惨さがテーマなのに、単にアクション映画っぽくなってしまってるので悲しみが薄らいでしまう。唐突に妻子が惨殺されてるのは映画として陰惨過ぎる。冒険者たち、ラムの大通りのロベールアンリコ監督だからアクションシーン(それも古城なのは共通)はうまいけど、恋愛に至る妻との回想シーンが足りない気がする。ナチスの件もご都合主義だし。太っててメガネのおっさんがよたよたしながら多数のナチス兵に復讐するんだけど、あんな動き鈍くて大丈夫?って感じ。撮影でイノシシ殺してるのもエグイな。フィリップノワレの狂気がもっと見たかった。ロミーシュナイダーは最高に美しい!