ENDO

四月のENDOのレビュー・感想・評価

四月(1962年製作の映画)
4.0
物で溢れて水道・電気が完備されると諍いが起こる字幕なしサイレントの極北。扇風機や掃除機の騒音がアパートの住民をノイローゼにする。各々部屋で家電を愛でるシーンはリンチみたいに不可解。停電によって一瞬目が覚める人々。これは寓話。写真の中へカメラが潜入、かつて恋人になった瞬間を観客は見守る。手を繋ぐ2人の道行きをスローモーションで過剰に演出するイオセリアーニ。大木はチェーンソーで倒され家具になるが、切株の前で再出発。便利さよりも自由を追求したい!
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