ちゃみろー

10億ドルの頭脳のちゃみろーのレビュー・感想・評価

10億ドルの頭脳(1967年製作の映画)
4.2
元祖眼鏡スーツ男子スパイ、ハリー・パーマーが冷酷な裏切りの世界を知力・体力・時の運で泳ぐ英国スパイ映画の第3弾。バリバリの冷戦下に西側で作られたシニカルなアメリカ批判作品。MI5を退職し、私立探偵となったパーマーが、謎の依頼主から運び屋の仕事を受けたことで世界の危機に巻き込まれていく。冬の北欧や東欧が舞台なので、終始画面が暗い。パーマーが単に翻弄されてるだけなので、キャラ目的で見るときつい。今となってはあまりお目にかかれない、60年代の英国サスペンスドラマの雰囲気が感じられる。終盤はかなり荒唐無稽でバカっぽいが、美術やショットが印象的で、才気走った映像作家が007映画を監督するとこんな感じになるのかなと思った。
2018.3.10 Blu-ray(字幕)
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